【潮音洞】(山口県の水場)周南市鹿野上鏡池 江戸時代初期に造られた870mの水路から流れ出る 渋川から引いた恵みの水

[名称] 潮音洞(ちょうおんどう)
[場所] 山口県周南市鹿野上鏡池2872番地ほか
[言い伝え・概要] 漢陽寺(かんようじ)の裏山にある潮音洞は、岩崎想左衛門重友が、水利に恵まれなかった鹿野台地の水田開作と生活用水を救うために、私財をなげうって、漢陽寺の裏山にトンネル約89mを掘って、870mの水路を作り、錦川上流の水を引いたものです。

慶安4年(1651年)に工事を起し、村人達も、工事がすすむにつれて協力を惜しまず4年の歳月をかけて承応3年(1654年)に完成しました。この時代は測量技術や工具が稚拙であったので工事は難航を極めました。潮音洞の完成によって62町歩の水田を開作することができ、住民300戸の生活用水を救うことができたため、藩主毛利綱広はその功を賞して想左衛門重友を士籍に列しました。

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出典 周南市