[湧水の名称] | 胴腹滝(どうはらのたき) |
[場所] | 山形県飽海郡遊佐町吉出 |
[言い伝え・概要] | 遊佐駅から東に7.5kmほど東の欝蒼とした杉林の奥に、社を挟んで2つの滝がある。
山の斜面の途中から突然多量の湧水が2箇所から流れ出ている。周囲は、流れの中に苔むした石が多数あり、数々の石仏が幽玄で神秘的な雰囲気を醸し出している。 案内板には、体に良い水であり安産の神としても崇められていると言う記載がある。山の胴腹から水が出ていることからこの名が付いている。 駐車場から胴腹滝までは林の中を5分ほど歩くが、杉林を進むと滝の音が聞こえる。山形県里山環境保全地域第1 号に指定された場所でもある。 地元の人は、左右の滝で水質が違い、「コーヒーに合う」「緑茶に合う」と言っている。 里の名水・やまがた百選として選定。
鳥海山の西南山裾部に位置する、胴腹滝とその周辺部のミズナラ二次林やスギ林を含む地域である。 かつて薪炭施業や木材供給のために利用されたミズナラ林やスギ林では、今も生産活動が営まれており、滝から出る湧水は下流域の生活や生業を支えている。 県の里山環境保全地域に指定されていることから、良好な水辺環境が維持されており、ゲンジボタルの生息やハナカジカ東北地方地域個体群が確認されている。 |
[保全活動] | 農林業等の生業・くらしの場として保全活用されている。 |
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