【差首鍋のすず水】(山形県の湧水)最上郡真室川町差首鍋 坂の途中のお地蔵様の隣で流れ出る 病を避け・長生きするという澄んだ延命水

[名称] 差首鍋のすず水(里の名水・やまがた百選)
[場所] 山形県最上郡真室川町差首鍋1236−5
[言い伝え・概要] 真室川町差首鍋の滝ノ上地区に、石造りの水場から澄んだ水が流れ出ている。この湧水の隣には地蔵様があり、延命地蔵として古くから知られている。この水を飲んで生活していた地域住民が、病に掛かりにくく長生きしたことから「延命水」とも呼ばれている。

差首鍋という地名の由来は諸説あるが、戦国時代この地は最上と庄内を結ぶ戦略的要衝であった。当時、最上義光軍が沓沢玄蕃の居城を包囲して城内を水不足にするべく企てたが、城内に湧水があり降伏しなかった。やがて湧水も枯れ細り、玄蕃の家来たちは次の手として、城壁の窓から「首」を「差」し出すように「鍋」を吊るしては眼下を流れる大沢川の水を汲み上げ、生き長らえたことから「差首鍋」となったという。

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出典 山形県