【猿田洞の長寿泉】(高知県の湧水)高岡郡日高村沖名 土佐のねずみ小僧が修行をした 石灰洞の入り口にある長寿祈願の水

[名称] 猿田洞の長寿泉(さるだどうのちょうじゅせん)
[場所] 高知県高岡郡日高村沖名1591
[言い伝え・概要] 義賊忍者、日下茂平(くさかもへい)が忍者の修行をしたことで知られている猿田洞(さるだどう)の入口手前の階段を降りた所から湧き出る泉。

石灰岩層のフィルターを通っているため、カルシウム等のミネラルを多く含んでいて、地域の住民も長寿の人々が多いという。

猿田洞は全長1420mの石灰洞で、1858年に発見され、現在はそのうち200mほどが探検用に開放されている。

「土佐のねずみ小僧伝説」

今から300年程前、貧しい身分だった茂平は庄屋の屋敷で働いていた。いつしか庄屋の娘と恋に落ちて庄屋の怒りを買ってしまい屋敷を追放された。

茂平は死のうと思い猿田洞へと入っていった。ところがそこで仙人と出会い伊賀忍術を習い修行に励んだ。

三年後に忍者となった茂平は、庄屋に忍び込み米蔵から米を大量に奪い、残らず貧しい村人たちに分け与えた。

城下町でも悪い商人や悪徳代官の屋敷から金目の物を盗んで人々に配って庶民の人気者となった。

ついには、猿田洞での兄弟弟子佐川市之丞と示し合わせて、高知城へ忍び込んで殿様の宝刀を狙い忍び込んだ。しかし、酒宴の御馳走に目がくらんで酔っぱらって捕まってしまう。

とうとう処刑の日が来て、首切り役人が刀を振り下ろそうとしたところ、茂平の姿がどろんと消えネズミが現れ市之丞の背中へ駆けあがると縄を食いちぎった。すると市之丞がぱっとトンビになってネズミをつかんで大空へ舞い上がったという。

 

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