【平家の泉】(山口県の湧水)山口市仁保上郷 壇の浦から落ち延びた平家・万寿姫が癒されたという伝説の湧水

[湧水の名称] 平家の泉
[場所] 山口県山口市仁保上郷
[言い伝え・概要] 平家の落人であった万寿姫にまつわる伝説がある湧水。

「平家の泉伝説」

八百年の昔、下関の壇の浦で源氏に敗れた平家の落人は、各地に四散し、その中には平家一門の万寿姫もいた。

姫はわずかな郎党に守られながら仁保川を遡り、上げ山の里を過ぎて小径にさしかかると行く手に巨大な岩が見えていた。

岩の傍には湧水が出ており、万寿姫や郎党達はこの湧水を飲むと激しかった戦いの悪夢も徐々に醒めて穏やかな気持ちを取り戻した。

ほどなくして岩に坐した万寿姫は、笛をとりだし静かに吹き始めると笛の音は静寂なる谷間へ吸い込まれるように消えていった。

この湧水で喉を潤した一行は休息の後、徳地の白井の里へと旅立って行ったと言われている。

(現地掲示板より)

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