【弁天池】(兵庫県の池)宝塚市仁川北 多くの水鳥が集う市民の憩いの場


[湧水の名称] 弁天池
[場所] 兵庫県宝塚市仁川北
[言い伝え・概要] 弁天池に伝わる民話「仁川の大池」

むかし、水の精である「ヌシ」がいて、坊主頭だったので「坊主池」と呼ばれてました。「ヌシ」は、水遊びに夢中になっている子供たちに度々悪さをして、水の底へ引きずり込もうとしていました。もう少しでおぼれ死にそうになった子供たちは一致団結して、「ヌシ」をつかまえるため計画を練って、ある日とうとう「ヌシ」を綱でぐるぐる巻きにして捕らえ、岸に引き上げました。「ヌシ」は子供たちに向かって坊主頭をかきながら「悪気があってのことではないんや。君らも坊主頭やろ。それでな、おれの友達かと思い、遊びたかっただけなんや。これから気をつけるさかい許してくれ」とあやまりました。子供らに許され池に帰ることになったヌシは、「今度から池で泳ぐ時は、わあしの友達と間違えんように、頭にトンボをのせといてくれや」といって帰っていきました。それから、鹿塩の里では「鹿塩のトンボ」といって、男の子が生まれると、頭にトンボを置いて、水難をはらう風習があるそうです。

(現地掲示板を要約)


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出典 宝塚市公式サイト